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□F・ツンデレMAX
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ユ「嫌やッ!絶対嫌やッ!!」


ユウジがそう叫びながら私から逃げるのは昼休みの事であった。


「なんでー!?いいじゃーん!絶対ウケるよ!?」

ユ「ウケるウケないの問題やない!そないな格好してたまるもんかぁぁ!!!」

「なんでーッ!?可愛いと思うよー?」

ユ「それが嫌なんやぁぁ!?」


なんでよー。
ちょっと女の子の制服着てほしいだけなのに。

絶対似合うと思うのにー。


「四天宝寺の制服じゃないよ?立海の制服だよ?可愛いよ?」

ユ「やから、そういう問題やないちゅーとるやろーがぁ!!」

「あ、ブレザーが嫌なのか!なら六角の制服はどう!?セーラーだよー?」

ユ「えぇ加減せーッ!俺はそないな女モン着やぁぁぁんッ!!」


もうッ!
しぶとく逃げるなぁ!

サッサと折れてよ!


「小春チャンも絶対喜ぶよーッ!!」

ユ「!!」


お、動きが一瞬止まった。
もう少しだ…!


「絶対小春チャンにウケると思うよー?」

ユ「………。」


動きが止まった!
今だッ!!

私はそのままユウジにダイレクトにアタックした。


ユ「…痛ぇ…。…お前、もうちょい加減せぇやッ!!」

「ね、ね。着てくれる意志は出来た?」

ユ「……お前…なんで俺にソレ…着せたがるんや…。」

「ソレ?」

ユ「…女なモンの制服ッ!!」

「あー…。ユウジが着たら似合うかなーって思って。」

ユ「そんだけか!?」

「そんだけ。」

ユ「……着る気更に無くなったわ…。」

「えぇッ?!なんで!?可愛いのに!?」

ユ「……あんなぁ!俺は男やぞっ!?そういう服着んのは小春と漫才する時だけやッ!」

「う…。」

ユ「それに。」

「それに?」

ユ「そういうモン着んのは女であるお前やろ!絶対着たら可愛えぇから着たらどう……。」

「え。」


今、私が着たら可愛いって言った?


ユ「な、なんもないッ!と、とにかく、俺は着やへんからなッ!!」

「あ、ちょ…。」


あーあ。
行っちゃった。もう追いつけないな。

にしても……


「顔真っ赤だったな…。」


言われて嬉しかったけど……それ以上に…

ユウジがツンデレである事を知った事が一番嬉しいな〜。

今度小春チャンに言ってみよー。

んで、絶対ユウジに制服着てもらお。

もちろん、セーラーとブレザー両方で。


MAX
多分、四天宝寺の中で最強のツンデレはユウジだと思う。
てか、そう願う(笑)

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