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□H・3月6日
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3月6日…
それは他の人にしては何の変わらない日。
けど私にとっては…特別な日。
「オ、オサムちゃん…今、いい?」
オ「ん?おぉ、どないしたん?」
「あ、あのさ…。」
オ「あ、しまった!これから会議あんねやー。また後でじゃアカン?」
「え。会議?」
オ「そうやねん。…急ぎの用やったか?」
「い、いえいえ!は、早くいけぇ!遅刻するぞー!」
オ「のわっ!わ、わぁったから背中押すなやー。オッさん、腰痛めてんねんでー。」
「いいからいけぇ!」
………ハァ。
行っちゃた。
会議…か。そりゃ先生だもんね。会議は当たり前にあるよね。
…渡せるかな…。
誕生日プレゼント。
うぅ…会議のバカヤロー。
先生のバカヤロー。
早く終わって来いッ!
***
会議が始まってから、1時間半位経った。
そろそろ終わったよね。他の先生達ちらほら見かけはじめたし。
よしッ。渡そう!
…て、オサムちゃん、今どこにいるんだろ。
職員室にいるかな?いや…テニス部の顧問してるし、テニスコートかな?
よし、テニスコートに行こう!
***
テニスコートに着いた。けど、いるのはテニス部員だけでオサムちゃんの姿はない。
どこにいるんだろ…
蔵「ったく…あのジジィはどこほっつき歩いてんねん!またサボりかッ!」
謙「白石、白石。口調がヤンキーになってんで。」
蔵「練習メニューすら俺に押しつけて…!!今度会うたら一発カマしたるッ!って…オイ!財前!何してんねん!練習せぇ!!」
オサムちゃん、ここには来てないのか…。
てか…部長も大変だね。白石君…ファイトー。
…でも、どこにいんだろ…。
職員室…かな。
でも…んー…ダメ元で行ってみるか。
***
「…いた。」
職員室から出てスグの所。
壁にもたれかかってるオサムちゃんがいた。
オ「オイオイ。遅いでー自分。こうして待っててやったのに…。オッさん悲しいでー。」
「だ、だって…。」
どこにいるか分からなかったから、ずっと探してたんだよ?
オサムちゃんを。
オ「んで?俺に用て何?」
「あ、うん。コレ、渡したくて…。」
ハイと私はオサムちゃんにプレゼントを渡した。
オ「これって…?」
「誕生日おめでとう。オサムちゃん。」
やっと言えた。
やっと渡せた。
達成感が出てる自分に褒めてやりたい。
オ「…おおきになぁ。オッさん泣きそう。」
「泣かないでよ。気持ち悪い。」
オ「グッサぁぁ!て来たで…そのツッコミ。」
「アハハ。私行くね。あ、白石君怒ってたから早くテニスコートに行った方がいいよ。」
オ「マジかいな!」
「マジマジ!バイばーい。オサムちゃん!」
今日の目標達成。
無事オサムちゃんに渡せて良かったぁ。
オ「あ、おーい!」
「え?」
オ「お返ししたるからなぁ!オッさん、そういう所律義やからー。楽しみにしぃやー。」
オサムちゃん…
「うん!」
楽しみにしてる!
3月6日
色んなサイト巡り3月6日がオサムちゃんの誕生日と知りました!お祝いシマス!オメデトー