short
□④12月5日
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
今日、12月5日は…
「日吉ッ！！」
若「……なんだ。」
日吉若の誕生日である。
「今日、なんの日か知ってるよね？」
若「今日？…会っていきなりなんなんだ…。お前は…。」
「いいから。いいから。今日なんの日でしょーか？日吉。もう知ってるでしょ？」
若「………。」
「………。」
何考えてんの？
すぐ答えられるでしょ？今日は日吉の誕生日なんだよ？
…まさか…。
若「なんかあったか？」
うぇぇーッ！！
「ほ、本当に分かんないの！？」
若「…なんだよ。何があんだ？」
本当に知らない…。
てか、物忘れ激し過ぎだ！
「……今日は何月何日でしょうか。」
若「12月5日だろ。」
「脳内整理してもう一度今日なんの日かよく考えてごらん。」
若「…………。」
その後、ブツブツと12月5日はなんの日なのか。日吉は30分位かけて考えこんで、
！ときた。
若「わ、分かったッ！！」
「ほ、本当ッ！？」
若「今日は、『冬の心霊特集番組』がする日だ。」
………は？
若「そうだ。最近練習ばっかしてたからな…。すっかり忘れてた。」
「あ…あの…。」
そ、それは違うでしょ…。
若「ﾌﾝ。まぁ、礼は言ってやるよ。」
「そ……。」
若「そ？」
「そうじゃないでしょーがッ！！！」
若「うわッ。…なんだよ。いきなり叫んで。」
「そうじゃないでしょう。今日、なんの日か。」
若「？だから、番組がするんじゃ…。」
「違うよ…。もう。…ホラ…。」
若「…なんだ。コレ。」
「プレゼント。今日、誕生日なんでしょ？」
若「……あ。」
あ…って…。
本当に忘れてたんだ。
なんか…
驚いた顔が可愛くて笑いそうになった。
若「この為に俺を呼び止めたのか…。」
「そうだよ。」
若「暇なんだな。お前って。」
なんだ！その言い草はッ！！
と言い返そうと思ったけど、止めた。
めちゃめちゃ顔赤くして照れてる日吉を見たからな。
してやったりと思って言わなかった。
「んじゃ、行くね。練習頑張ってねー。」
若「……おいッ。」
「？何？」
若「あ…。」
「あ？」
若「……ありがとう。」
「どう致しまして。」
12月5日
オメデトー！！