月の図書室

□良いではないかvV
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―――窓の外は柔らかな日差しと小鳥のさえずりが聞こえる

愼魔国第27代魔王陛下渋谷有利原宿不利は窓の外を眺めながら、

ぁあ、春だなぁ。

と軽く現実逃避中。
何故なら………


「ここまで似合うとは思いませんでしたよ」


無敵で素敵なスマイル次男はいつもの笑顔三割増(当社比)でユーリから一歩離れたところから満足そうに感想を述べている。


そう。
今俺はきらびやかな赤と青の蝶模様の黒い着物に金色帯そして襟首を大きめに広げ裾もやたらと長いどっからどう見ても花魁(おいらん)の様な有様になってたりするからです。





『良いではないかvV』


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