月の図書室
□腹黒次男
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午後の血盟城の庭にて。ただ今魔王と護衛がキャッチボール中。
そんな一時を邪魔しにヨザックことグリ江ちゃんが乱入してきました。
「へ〜いかv」
「Σぉわ!、ヨザック!久しぶり!いつ帰ってきたんだ?」
後ろからユーリをだきしめるよに密着している
「ついさっきですよ〜。坊ちゃんに会いたくてグリ江がんばっちゃいましたVV」
「…ソーデスカ。」
コンラッド的には面白くない。
面白くないけどそんな事顔にカケラ出さず
腹の中で
………ヨザ…邪魔だな…消えてもらうか…。
なんて事を考えて
脳内で素早く今ある物で手早く、尚且つユーリには分からない様にヨザを追い出すには……
ち。ち。ち。ぴーん
…そうだ…、確かユーリが擦りむいたりしても大丈夫なように救急箱があったな…
――ニヤリ
――ゾ…
「うっ…?」Σ(゜△゜;)
「?どうかした?グリ江ちゃん?」
「いぇ…、何でもありませんよ、坊ちゃん
…気のせいみたいです」
あたりを見回し気のせいだと思い直す。
今一瞬どす黒い殺気がした様な…;?
「まぁまぁ、二人とも立ち話も何ですし、こちらにお茶用意しましたのでどうぞ。」
何やらさっきから姿が見えないと思っていたコンラッドがポット片手にお茶の用意をしていた
爽やかにユーリとヨザをお茶にさそう。
「おVさすがコンラッド!気がき…」
「…」
…何だろうコンラッド(隊長)の後ろに黒いもやがあるような…。
「?どうかしましたか?」
と、コンラッドが振り向いた瞬間あの靄の様な物は何処かへ霧散した。
「いや、べつに」
「なんでもないですよ〜…」
…きっと気のせいだろう…。