月の図書室
□もう一つの日課
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チチチ…チュンチュン
「ん…」
窓の外はまだ白み始めたばかりでまだ少し暗い。
それでもユーリは気怠い体を鞭打って何時ものようにバスルームへ行き、シャワーを浴びる
シャワーを浴び、サッパリして出て来ると
今度は歯磨き。
と着々と身支度を整えているユーリ
「ん?」
すると後ろから抱き締められた。
見なくても分かる
だってこの部屋には俺とこの人しかいないから。
「どうかした?グウェン」
「…さむい」
「寒いって…;」
そりゃあ、上はシャツ羽織ってるだけ、下はズボン
冬だったら寒いだろうけど
生憎(あいにく)いまは夏
愼魔国の夏は比較的に涼しくて過ごしやすいけど、寒くはないだろ…
と言うと
「布団の中からお前が出て行って体温が逃げた」
だから布団の中が寒い
そしてさっきより強く抱き締められた。
「………///;」
さすがコンラッドの兄と言うとべきか、グウェンは時々恥ずかしいことをサラリと言う。
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