月の図書室

□もう一つの日課
1ページ/3ページ



チチチ…チュンチュン


「ん…」


窓の外はまだ白み始めたばかりでまだ少し暗い。

それでもユーリは気怠い体を鞭打って何時ものようにバスルームへ行き、シャワーを浴びる

シャワーを浴び、サッパリして出て来ると

今度は歯磨き。

と着々と身支度を整えているユーリ


「ん?」


すると後ろから抱き締められた。

見なくても分かる
だってこの部屋には俺とこの人しかいないから。


「どうかした?グウェン」


「…さむい」


「寒いって…;」


そりゃあ、上はシャツ羽織ってるだけ、下はズボン

冬だったら寒いだろうけど


生憎(あいにく)いまは夏

愼魔国の夏は比較的に涼しくて過ごしやすいけど、寒くはないだろ…


と言うと


「布団の中からお前が出て行って体温が逃げた」

だから布団の中が寒い


そしてさっきより強く抱き締められた。


「………///;」


さすがコンラッドの兄と言うとべきか、グウェンは時々恥ずかしいことをサラリと言う。


.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ