☆osa asa☆
□片思いって
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その恋人は、まさチャンが下級生の頃からずっと思いを寄せていた人で、二人の交際が始まったのは、まさチャンがトップになった頃くらいからだった。
そのことを、まさチャンはほんの数人しか打ち明けなかった。
聞いた当初は、頭をハンマーで殴られたような衝撃で、まともにまさチャンと話すらできなかった。
しかし、「舞台には影響出したくないから」とそのことをほとんど会話にも出さなかった。
普段の生活も、以前と変わらないように振る舞い、まさチャンにはもう恋人がいて、自分の思いは届かない、ということなんて忘れてしまうほどだった。
でも、ふとしたときに現れる一瞬の表情や仕草が、変化していることに私は気がついていた。
-----いや、気がつかざる得なかった。
ずっと、まさチャンを見ている私にとっては、その変化はいとも簡単に分かってしまったのだ。