☆osa asa☆
□time over
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例えばこれも、知られざるまさちゃんの素の部分。
基本、笑顔でいることの多い春野さんだが、定期的にバッテリー切れでこんなふうになる。
こんな時は、何か聞くわけでもなく、さりとて心配するわけでもなく、いつものように接するのが一番。
「お腹空いたよね〜。今日晩ご飯なにしようかな〜。」
完璧に会話の一方通行に、大して気を留める訳ではなく、そのまま運転を続ける。
「…食べ行く?」
「へ? 」
急に喋り出した、まさちゃんに私はチラッと視線を向けた。
「これから、ご飯食べいこうか?私も、お腹減ったし。」
そう言った、まさちゃんは窓に視線をむけたままだった。
「うん。行こ!」
久々の春野さんとの時間に、思った以上に上機嫌になってしまった私は、知らず知らずに鼻歌なんか歌っていた。
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