☆osa asa☆
□甘え
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「ねぇ、そろそろ行かなきゃ」
「うん」
「手、どけてくれません?」
「…うん」
しぶしぶ返事したあと、私をキツく抱きしめていた、腕の力が弱くなる。
腕から離れて、まさチャンの顔を真正面から見ると悲しそうに俯いていた。
「そんなに、寂しい顔しないでよ。離れづらくなるじゃん」
半ば苦笑いしながら
、答えるとまさチャンはゆっくり私の目を見つめてきて
「ゴメンネ」
と小さく謝った。
その姿が小さい女の子を置いていくような気持ちにさせて、自分からまさチャンを抱きしめてしまった。