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□お正月を満喫しましょうか
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本田氏から、正月は日本で過ごさないかとお呼ばれしました。

  「御招き頂き、ありがとうございます。」

  「仕方ないから、来てやったぜ!菊!」

かたや、深々と丁寧な挨拶をするローデリヒ。かたや、ケセセと尊大に笑いながらも子どものようにキラキラと瞳を輝かせるギルベルト。

対照的な二人に内心苦笑しながらも、菊は穏やかに二人を歓迎した。

  「いえいえ、今年はルートヴィッヒさんもフェリシアーノ君も忙しいらしく、丁度爺や一人で退屈していた所ですし。御二方が来てくださり、とても有難く思っているのですよ。………ええ、本当に。正月から萌えを提供してくださり、本っ当に有難うございますッ!冬◯ミで、ネタを切らしていた所なんですよッ!!」

  「…は?モ、モエ?;」

  「ぼっ、坊ちゃん!あまり深く考えないでいいから!!; 菊!お前も得意の八ツ橋はどうした!!;」

  「Σハッ!ついつい本音がッ!!…コホン、失礼しました。立ち話もなんですから、どうぞお上がり下さい。」

菊のテンションに若干引きながらも、ローデリヒとギルベルトは本田邸へと足を踏み入れたのであった。




  「坊ちゃん!ローデリヒ!あれやろうぜ、あれ!!」

  「ギ、ギルベルト!少しは落ち着きなさい!」

庭にて用意されていた餅つきの道具に早速食い付いたギルベルトは、ローデリヒの手を引きながらも庭へと移動する。ギルベルトを嗜めるローデリヒも、どことなく楽しそうだ。

  「…それでは爺やは、御二方の雄姿を写真におさめましょうかね。」

  「そんなもの撮る必要など…」

  「まぁまぁ、いいじゃねぇか!記念だと思えば!菊!俺様を小鳥のようにカッコ良く撮れよ!!」

  「了解しました、お師匠様!!」

(お師匠様GJ!!ギルロデの写真ktkr!!後で焼き増しして、エリザベータさんに送りましょう!!)

内心邪な事を考えつつ、シャッターをきりまくる菊であった。


その後、出来たてのお餅で雑煮を作り、三人で美味しく頂きました。



***

  「カルタとりに羽子板、凧揚げに独楽回し…日本には、正月にやるべき事が沢山あるのですね…」

  「…いや、別にやらなきゃいけない訳じゃねぇぞ; それにしても、楽しかったな!」

  「喜んで頂けて、大変恐縮です。本当は参拝にも行きたかったのですが…信仰している神が違いますからねぇ。」

遊びまくっていると、時間は当然早く過ぎるもので…

日も暮れて、あっという間に夜となった。

羽子板にて負けまくったギルベルトはやっとの事で顔の墨を洗い流したらしく、ホカホカと身体から湯気をあげている。

そんなギルベルトに苦笑しながらも、ローデリヒは炬燵の中で蜜柑に手を伸ばした。炬燵に蜜柑とはよく言ったもので、確かにとても美味しい。

  「こんな風に子どものように遊び過ごしたのは、随分と久しぶりです…ピアノを弾きながら過ごすのもいいですが、たまにはこんな日もいいかもしれませんね…」

  「…さてと、もうこんな時間ですし、御二方も慣れない事をしてお疲れでしょう。布団の用意はしてありますので、どうぞお休みください!」

  「え、まだ早くね?」

壁に掛かる振り子時計を眺めても、まだ8時過ぎだ。確かに少し疲れたが、まだ眠くはない。

日本人はこんなに早く寝るのかと半ば関心していると、当の菊は瞳をキラッキラと輝かせている。


…あ、なんか嫌な予感が…;


  「恋人同士が過ごす正月の最大イベントといえば、やはり姫始m…ゲフンゴフン。さあさ!邪魔な爺やは退散致しますので、どうぞごゆっくりお過ごしください!!部屋は隣に用意していますので!!」

嵐のように居間から去って行った菊に、ローデリヒは頭に?マークを浮かべながらギルベルトを振り返る。

  「ギル、『ヒメハジメ』とは何ですか?」

  「…あんの馬鹿弟子…///」

顔を赤くしながらも頭を手で支えるギルベルトに、ローデリヒはこてんと首を傾げる。

そんなローデリヒの姿にますます赤面しながらも、炬燵の電源を切りながらギルベルトはローデリヒの手を掴む。

  「あああああ!!畜生!!寝るぞロディ!!」

  「え、ちょ、お待ちなさいギル!」

ギルベルトは弟子の行く末を心配しながらも、床へと着いたのであった。



***

(おはようございます!昨夜は楽しめましたかっ?!)

(人ん家で変な事出来るかああああああああああ!!!///)

(朝から騒がしいですよ、ギルベルト!)



強制終了!!

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