復活短編小説
□ツナツナ事件?!
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「…言いたい事はそれだけ?」
「「「「…は?」」」」
見事にハモった。
「っていうかさ、何勝手に俺を呼び出してんだよリボーン。お前の単なる暇潰しに俺達を巻き込むんじゃねぇよ。…シメルぞ。」
………。
「何これぇぇぇ!!!」
全然全く『俺』とは別人じゃん!分裂じゃなくてどっか違う所から呼び出したんじゃないの?!そもそもリボーンに「シメル」って言ったよこの人!!ι
「…誰を「シメル」んだって?」
「ヒィっ!!ι」
やっぱり怒ってるー!!Σちょっ、銃口をなんでこっちに向けんだよ!「シメル」って言ったのは『俺』じゃねぇー!!
ビュッ!
しかし、目の前を一瞬で通りすぎた影に綱吉は叫ぼうとしていた言葉を飲み込んだ。
今まで隣で座っていたもう一人の『綱吉』が一瞬でリボーンの傍に移動し、銃を窓の外に蹴飛ばしたのだ。…リボーンごと。
「Σリボーンっ?!ι」
「隼人。ダイナマイト。」
「へっ?!あ、どうぞ!」
死ぬ気の炎で導火線に火を着けると、数個のダイナマイトを窓の外に。
ポ〜イ
ドゴォーン!!
「Σ投げたー!!ι」
流石に武も隼人も顔色が真っ青だ。
「リ、リボーンさん!!ι」
「だ、大丈夫かー?ι」
「アイツはこのくらいでは死なない。…ほら。」
窓を見てみると、そこにはボロボロのリボーンが。
「大丈夫なの、リボーン?!ι」
「……。」
「やっぱり『ツナ』は優しいな。銃口を向けた奴の心配をするなんて。所で俺達はまだお前の口から謝られていないんだが。」
「……。ι」
「なぁ『ツナ』。確かこの家に釘と蝋燭ってあったよな?」
「すみませんでした!!」
Σリボーンが土下座して謝ったー!!ι
「っていうかさ、釘と蝋燭でなにする気?ι」
「『ツナ』は分からないままでいいんだよ。」
なんか、皆青ざめて震えてるんだけど…ι意味が分かるのかな?ι
「そ、それにしても、本当に分裂弾だけの影響で現れたの?ι」
分裂したにしては、余りにも違いすぎるんだけど俺達ι
「…元々『俺』は『ツナ』の中にいたんだよ。」
「え゛。」
…マジで?ι
「『俺』が表に出ては『ツナ』に迷惑がかかると思って、なるべく表に出てこないようにしてたんだけど。」
そうだったんだ…。なんか、ちょっと感動。
「流石は十代目!感激しました!やはりどちらもお優しい!」
「やっぱどっちも可愛いな!」
「な、なに言ってんのさ二人とも!///」
顔を赤くしたオリジナルの綱吉に二人は近付こうとしたが、もう一人の綱吉が間に入り阻まれる。
「…余りこいつらに近付かない方がいいよ、『ツナ』。」
「うぇ?」
「…獄寺隼人は毎日『ツナ』のストーカーをしてるし、山本武は結構腹黒で『ツナ』にセクハラをしてくる。」
「…へ?」
目の前の綱吉が言ってる事の意味が良く分からず、武と隼人の顔をとりあえず見比べる。
うん、やっぱり良く分からない。