リクエスト小説
□ハチャメチャ?!同窓会!!
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並盛某ファミリーレストラン――
そこでは仲の良さげな女性達が楽しそうに食事をしていた。
「そういえば、もうすぐ並盛中の同窓会じゃない?」
「うん!皆に会えるの楽しみだなぁ〜!」
「もう全員から返事は貰ったの?」
「大体はね。後は例の3人組からの返事待ちよ。」
「例の3人組…?ってもしかして、」
「山本武と獄寺隼人とついでにダメツナ。」
「懐かしい〜ダメツナって響き!そういえば、あの3人いつも一緒にいたよね。」
「卒業した後も揃って音信不通。何やってんだか。同窓会の返事、来るんでしょうね…」
「あんたも大変ね〜花ι同窓会の幹事でしょ?返事が来ないのって一番嫌だよね〜。」
「そうなのよ!面倒ったらないわ!」
花と呼ばれた女性は、テーブルの上で拳を握る。どうやら大分ストレスが溜まっているらしい。
そんな花の様子に周りは苦笑するが、花の正面に座っている髪の長い女性はにっこりと笑う。
「ん〜でも、もう少ししたら返事来ると思うよ。」
「ちょっと京子!どうしてそう言い切れるわけ?」
花はテーブルから身を乗り出すように、正面に座る親友を問い詰める。
京子は中学の頃と変わらない穏やかな笑顔で「だって、」と続けた。
「だって、ツナ君のお母さんにちゃんと3人分のハガキ渡したもの。奈々さんなら、ちゃんと届けてくれるよ!」
そう言ってお茶を飲む京子に、他の女性達は互いに顔を見合わせながら一つ溜め息をついた。
***
「なにこれっ?!」
場所は変わって、イタリアのシチリア――
イタリア屈指の巨大マフィア、『ボンゴレ』の本拠地では、白い特注品のスーツを着た一人の青年が一枚の紙を持って大きな声をあげていた。
青年は執務室のような部屋にいる。書類が山積みになっている机から急に立ち上がった為、何枚かの書類が反動で床に落ちてしまった。
「うるせぇぞ、ダメツナ!」
机の正面にある黒いソファーでは、真っ黒なスーツと同色の帽子を被った少年が足を組みながら優雅にコーヒーを飲んでいる。
「うるせぇって、リボーン!そりゃ山積みにされた書類の束の中から、中学の同窓会についてのハガキが紛れ込んでれば驚いて叫ぶよ!」
しかも同窓会の日時が1週間後の事から見て、大分前に送られてきたものである事は明白だ。
白いスーツを着た鳶色の髪の青年、沢田綱吉はかつて己の家庭教師だった少年を睨む。
絶対こいつの仕業だ。
「お前が書類を溜め込むからいけないんだろうが。俺はただツナ宛てのハガキを机の上に置いただけだ。自業自得だろ。」
「うぐっ!ιで、でも、なにも書類の中に紛れ込ませなくってもいいだろ!」
「お前がさっさと書類を処理しとけば、すぐに見付けてたと思うぞ。」
「だって、まだ俺は書類処理に慣れてないにもかかわらず、恭弥さんと骸が暴れて破壊した建物や屋敷の修繕費についての書類ばかり毎日毎日山のように来るんだぞ?!」
もう嫌だーっ!!と叫びながら机に突っ伏す綱吉の目の下には、うっすらと隈ができている。
それに関しては少しばかり同情しているリボーンは一つ溜め息をつき、懐に仕舞っていた奈々からの手紙を綱吉に突き付けるように手渡した。
「わぁ、久しぶりの日本語!なになに、「たまには皆帰ってきたらどうかしら。母さんも張り切ってご馳走作るわよ〜!」って、母さんからの手紙だ!!」
先ほどとはうって変わって、目をキラキラと輝かせる元教え子に内心呆れながらも、リボーンは「3日だ。」と言った。
「守護者全員とボスに、3日間休みをもぎ取った。もう守護者全員には伝えてある。溜まりに溜まった仕事を5日で片付けろ。」
「ほ、本当にっ?!でもさ、その間ボンゴレどうするんだよ?ι」
「俺様を誰だと思ってやがる。もう既に休みの間の事は、ヴァリアー連中と門外顧問であるバジルに任せてある。」
最近やっと呪いが解けた元赤ん坊の少年は、しかし相変わらずニヒルな笑みを浮かべている。