復活短編小説
□ツナツナ事件?!
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「何これぇぇぇ!!!」
この出来事は後に、ツナツナ事件と呼ばれる。
遡ること数分前――
「おい、ツナ。」
「なんだよ、リボーン。今からようやく手に入った最新作のゲームをしたいんだから邪魔すんなよι」
ズガンッ
「はっ!お前ぇがオレ様を無視すんなんて百年早ぇぞ、ダメツナ。」
「撃ってから言うなよ!!危ないだろっ?!ι」
壁には見事に銃痕が残っている。
ツナこと綱吉少年は顔色を青白くし、冷や汗をかきながら、たった今部屋の中で銃をぶっぱなした赤ん坊、リボーンを睨んだ。(自分では睨んでるつもりなのだが、他人から見ればただ怯えてるだけにしか見えない。)
「ごちゃごちゃうるせぇ。黙ってお前は実験台になれ。」
「はっ?!ちょ、意味分かんねぇ!!って、銃をこっちに向けんなよ!!!Σι」
「今日イタリアから新しい特殊弾が届いてな。その名も『分裂弾』。何でも、撃たれた奴が分裂するらしい。」
「何の為にそんな弾造ったの?!Σ」
「色々と便利だろうが。考えてみろ。自分が二人いるんだぞ。一度に二つの事が出来るだろうが。」
そう言われてみれば。例えばもう一人の自分には学校へ行かせて、自分はゲームをするとか!
「分裂したお前に死ぬ気で勉強させつつ、お前自身には死ぬ気で修行させるとかな。」
前 言 撤 回!!!
「ってことで試すぞ、ツナ。」
「絶対嫌だ!!」
そんなの、俺自身も分裂した俺もどちらも可哀想だ!!
ああ、でもこの最凶の家庭教師様には絶対敵わないんだよな…
逃げようとした綱吉はやはりダメツナ。床に散らかっていた服に足をとられ、見事な転げっぷりを披露してしまった。
その瞬間をリボーンが見逃す筈がなく、弾が綱吉に命中した。
今度から、きちんと部屋は綺麗にしておこう。
目の前が暗くなりながらも、綱吉はそう思ったのだった。
暗転――