七色の雫
□第十四章
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「な、なんてポケモン!?」
コウキは急いで図鑑を見る。
「プラズマポケモン、ロトムだ…!」
リンが覗くと、図鑑にはこう書いてあった。
【プラズマポケモン
ロトム
プラズマでできた体を持つ。電化製品に潜り込み悪さをすることで知られている。】
「だから建物の電気がおかしかったんだ!」
「…でも変だな。」
「え?」
コウキは顔をしかめ暴れるロトムを見る。
「ロトムはハクタイの森の森の洋館にしかいない筈なんだ。」
「そうなの…?な、ならなんで!?」
リンは驚いてコウキをバッと見る。
「…雫が関係しているのかもしれない。」
「!」
「雫がロトムを呼び寄せたんだな…。」
「…じゃあ、雫の力でロトムがあんなに?」
リンは不安気にコウキとリーフを見る。
コウキは黙って頷いた。
「…ならロトムを助けなきゃ!」