七色の雫
□第十八章
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リン達はテンガン山の奥へと進んで行った。
「り…リン…。」
コウキはへとへとになっている。
何故なら、走りながら…しかも会うポケモン全てと戦いながら来たからだ。
どれだけ戦ったかというと、ベイリーフに進化したリーフを見ればわかる。
「ちょっと先輩っ!あと少しなんでしょ?ほらっ、行こう!」
『ホント…この体力はどこでつけたのよ…。』
リーフも少し疲れているが、進化して強くなった為、一応は付いて行っている。
コウキはもう疲れているのでリンに引きずられて行った…。
「…また弱い人達が来たのね。」
「え?」
突然、どこからか声がした。
リンが振り向くと…
「ギェァァァァァァァ!お化け!砂かけばばあ!」
「リン…それはちょっと言い過ぎ…。」
…ギンガ団のような格好をした女性がリンの真後ろにいた。
「…生意気な子供ね!どうせあなた達も雫目的でしょう?槍の柱へは行かせないわ…行け、ゴルバット、ドンカラス!」
「ジュピター…!やはり何かを狙っているな!リン!」
コウキはジュピターを睨むと、ビーダルを出した。
リンも頷くと、リーフに指示した。
―――別の戦いが始まった。