七色の雫
□第一章
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201番道路。
は木の香り漂う林の小道。
リンはお気に入りのランニングシューズを履いて、マサゴタウンへの道を急いでいた。
「草むらはよけて…っと♪」
マサゴタウンへ行くには草むらを通らなければならない。
しかし…
リンはおてんばな為か、段差を乗り越え見事に草むらを避ける。
普通は段差は下からは通れない筈なのだが…。
「楽勝☆」
楽勝らしい。
そんなこんなでマサゴタウンへ到着。
リンは真っ先にコウキの家へ向かった。
「こんにちは〜!コウキ先輩いますか?」
「あらリンちゃん!ごめんねぇ、コウキはまだ出掛けてるのよ。多分博士のところだと思うけど…。」
コウキの母が玄関先で迎えるが、少し申し訳なさそうにリンに言う。
「あ、そうなんですか。じゃ、私そこ行ってみますね!」
リンは気にせず、笑顔でコウキの家を後にした。
「いるとしたら研究所かな…?」
次に行ったのはポケモン研究所。
「すいませーん、コウキ先輩い「博士とコウキ君は今留守ですよ。」
入ってすぐ研究員にそう言われてしまった。
「…そーですか…じゃ、今日は邪魔しちゃ悪いんで帰ります。」
溜め息すると、研究所を後にした。