七色の雫
□第十二章
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次の日の早朝。
「いざ!ヨスガシティへ!」
リン達はハクタイシティを後にし、ヨスガシティを目指し出発した。
211番道路。
「山道だねぇ〜…。」
『橋があるわね。』
リン達は草むらを歩いていた。
ふと先を見ると、川を跨ぐ橋がある。
「あそこを渡ればテンガン山…。」
『初めての山ね。楽しみだわ♪』
その言葉を聞き、リンは驚く。
『…何よ?』
「…や、リーフが『楽しみ』なんて言うとは…。」
『あのねー…私だって感情はあるの!』
「はいはい。」
苦笑いでなんとか流す。
リーフがまだガミガミ言っていると、
「ばぁっ!」
「ギャァァァァァアァァァァァ!」
「…驚きすぎじゃね?」
草むらに隠れた忍者?らしき男の子がリンの目の前に飛び出してきた。
「だ、誰!?」
『忍者ごっこね?』
「俺は忍者!忍びの者は素早いのだ!君よりも先に攻撃するぞ!いざ勝負ッ!」
忍者ごっこが勝負を(いきなり)仕掛けて来た!
「え…あ、はい。」
『何流されてるのよ…やるわよっ!』