七色の雫
□第十五章
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「ロ〜ト〜ム〜!!」
リンはロトムの近くに行くと、突然叫んだ。
ロトムは反応したのか、放電が少し弱まったようだ。
しかし、暴走でうまく喋れないらしく返答はない。
それでもリンは再び叫んだ。
「なんでここに来たの!?少しでもいいから教えて!君を助けたいの!」
『率直すぎない!?』
「ロトムの気に触りでもしたら大変だ!リン、やめて!」
リーフとコウキはヒヤヒヤしながら見ているが、リンはそんなものお構い無しのようだ。
「ロトムー!少しでいいからっ!」
『…雫…』
「!雫がどうしたの!?」
ロトムが少しだけ喋った。リンは安心したように、先を促す。
『…人間なんか大嫌いだッ!』
「……へ?」