七色の雫
□序章
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「暇だし暑いし!」
そうなんやかんや騒いでいると。
一階のキッチンから母の声が聞こえた。
「リン!うるさいわよ!暇ならコウキ君のところにでも行ってきたらどうなの?」
「コウキ先輩のところ〜?…邪魔しないかなぁ?」
リンはベッドからむくりと起き上がると、首を傾げた。
「今はおやつの時間だし大丈夫よ!行ってきたら?」
「…先輩がおやつの時間に休むかはわからないけど…。このままこーしてるのもつまらないし行ってこようかな。」
そう言うとベッドから降りてカバンを取り、一階へ降りて行った。
「気を付けて行きなさい!草むらは入らないようにね!」
「はぁいっ!」
そしてコウキがいるマサゴタウンへ向かった。
コウキは隣町マサゴタウンにいる先輩である。
また、ポケモントレーナーでありナナマカド博士の助手でもある。
そして、あのチャンピオンの親友でもあるのだ。
リンは小さい頃からコウキと遊んだり教えてもらっていた為、コウキが青年となった今もたまにこうして遊びに行くのだった。