七色の雫


□第二章
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ポケモン研究所には、すでにコウキが来ていた。

「博士!先輩!おはよーございますっ!」

リンはチコリータと走りながら研究所に行って二人に挨拶した。

「おお、リン。チコリータとは仲良くなったか?」

「ニックネームとかつけた?」

「あ、つけてないや…。」

昨夜は疲れてチコリータとあまり接することなくすぐに寝てしまった。
チコリータはなついたのかいつも近くにいた為、そんなこと考えてもいなかったのだ。

「ニックネームつけると愛着がわくぞ。
これから共にたたかったり冒険するのだから今から仲良くしておくとよいぞ。」

「…え、戦い?」

それを聞いてリンはぽかんとする。

「…リンはポケモンバトルやったことないんだっけ?」

「…うん。ってかああいうの苦手…。」

忘れていたとばかりに嫌そうにリンは呟く。
コウキはニコッと笑った。

「じゃ、僕のポケモンと闘って慣れよう。今日教えてあげるよ」

「え、先輩のポケモンと!?」

「バトルはできなければ旅ができないからな。教えてもらうといい。コウキのポケモンは結構強いからな。」

博士もうんうんと頷きコウキを見る。

「つ、強いんじゃ絶対負けるって…!」

「じゃあ博士、そろそろ行きますね。」

「うむ、頑張ってくれい!」

「私スルー!?」

「ほら、リン、チコリータ、行こう!」





この日、
二人の少年少女が世界をかけた冒険へ旅立った。
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