七色の雫
□第五章
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再びリン達は草むらを歩き出した。
「よーっし!三連勝!」
途中いた三人のトレーナーとバトルし、どんどん勝って行くリンは、嬉しそうに歩いていた。
『バトルにも慣れてきたわね。』
「うん!リーフもだんだん強くなってるんじゃない?」
『そ、そう?ありがと。』
照れながらそっけなく礼を言うリーフに、リンはニコッと笑い頷くのだった。
「さ、荒れた抜け道に行きますか!」
そしてリン達は初めての洞窟へと足を踏みいれた。
「意外に短い抜け道だねー。」
キョロキョロしながらリンは呟く。
『出口もすぐそこだものね…。』
リン達は順調に進んでいった。
…と。
『あ、岩がある…これじゃ通れないわ!』
リン達の道に、岩がたくさんあり道を塞いでいた。
「ん、ホントだ……でもこれ、砕けそうだよ?」
『…まさか私がやれと?』
「やだなー、リーフ砕けるほどの力ないじゃん!」
リーフはアハハと笑い飛ばされカチンとくるも、その通りなので反論はできなかった。
『…だけど誰が砕くの?』
それを聞いてリンはしばらく考えた。
「んー…私。」
『は!?』
そう言うとリンは岩を殴り簡単に壊してしまった。
『…ありえない…。』
リーフはぽかんとしてリンをみていた。
「さ、次進もう!」