七色の雫
□第七章
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そして夜。
「夜も花が綺麗だねー♪」
近くの道路で特訓を終えたリン達は再びソノオタウンに戻ってきていた。
『たくさん練習したから疲れたわ…ポケモンセンターでもう寝ましょう?』
リーフはふわぁと眠そうに欠伸をする。
『そうですね!でも楽しかったです!』
ライトはまだ元気そうだった。
「うん。もうこんな時間だし……って、あれ?」
つられてリンも欠伸をするが、その欠伸は途中でとまった。
『どうしたのリン?』
『何か見えたんですか?』
リンはソノオの花畑の入口を見た。
瞳をぱちくりさせて、目をごしごし擦り、再び入口を見た。
「…なんか怪しい人影が見えたんだけど…。」
『人影…?』
『男ですか?』
リーフとライトも首を傾げる。
「…わからない…けど怪しいことは確かだったよ。行ってみない?」
『そうね…ライトを追い掛けてきた男かもしれないし!』
『こ、怖いですが頑張って行きましょう!』
こうしてリン達は夜の花畑へ向かった。