七色の雫
□第十七章
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「さ!着いたわよ!」
ワカバは槍の柱を進み、中央で立ち止まった。
『誰もいないね〜…。』
「何もないわね〜…。」
辺りは人もポケモンもいない。
勿論雫もなかった。
「やっぱりそう簡単に見付からないわよね…。」
ワカバがどうしようか悩んでいると、
『ワカバ…来るよ!』
「!」
エンペルトが何かの気配を感じ振り向いた。
ワカバは周りを注意深く見渡す。
するとその時、
ブワッ
バァァァァァァァン!
「っ!!」
『うわっ!』
ワカバは突然のことに対処できず転び、エンペルトも少しダメージを受けた。
――黒い波動がワカバ達を襲ったのだ。