Dear

□未来家庭予想図
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「ただいま雛ー!!」

『あ、おかえりっ!…ってうわ!』



ただいま、なんて私の家に遊びに来る凪は、私の自慢の恋人です…//


ただ昔からちょっとスキンシップが激しくて…まだ慣れない事も多いんだけど、ね;

て、いうか私に両親がいなくてこういう沢山の愛情を貰えることに慣れてないだけ。

「あー…雛だ…」


『わ、分かったからぁ!!もぅ離してー//』「嫌」

『あぅ………凪、臭い』

「…え」

ぱっ、と腕が離れる。
ふー…助かった〜…

『ごめん、嘘だよ?凪のいい匂いがする。』

「ひーなぁーっ……」


コラ、と言いながら追い掛けてくる。
ヤバイ、捕まっちゃう!!

凪、運動神経ヤバイもんなぁ…;


「こら、雛!」

『きゃう…』

よくお泊りの荷物持ってて走れるよね…

「あーもう馬鹿!」

『んぅ…//』


長いキス。
これだけで私はもうノックダウン。

『んぁ//ひゃうぅ…』


「さっきのお礼に裸エプロンでもしてくれるのかな?」

『や、だぁぁ…//』



凪は私より子供っぽいのに実際は変に大人っぽいところがある。

「じゃあナニしてくれるの?」

『何もしないもん//』


「じゃあ、まっ…とりあえずご飯!」

『あ、さっき作り終わったんだ!』


部活から帰って来た凪の事だからきっといっぱい食べるはず。

って思って…いっぱい作ったけど…ちゃんと食べてもらえるかなぁ…

『お腹…空いてる?いっぱい作ったんだけど…』

「もちろん!全部食べてあげる♪」


今日のメニューは新米と鯖の味噌煮。味噌汁は具だくさんで!

お茶と一緒に料理を運べば満面の笑みの凪。
うわー…可愛い//

「いっただっきまーす!」
『うん!いただきます!!』



「おいしっ!!うん!」

『なら良かった〜//』

すごい勢いで凪の箸が進む。
かつ、かつ、と茶碗に箸がぶつかる音や、味噌汁を啜る音が響く。

ちらっ、と凪を見て目が合うとにこっとご飯粒を付けて笑う。

「おかわり!」

『うん!……はい!』


あー幸せだなぁ…//


結構な早さで、作った料理がなくなり、あっという間に凪がぺろりと食べ切ってくれて、まだ食べ終わらない私は、小さくなりながら食べてると…


「んふふ…//」

『?…なぁに?』

「可愛いな、って//」


私から見たらご飯粒つけて笑ってる凪の方がずっと可愛い、って思うのにな。



『……ばか。』

そう言ってまたご飯を食べて誤魔化した。
食べ終わって凪を見るとやっぱりあの笑顔で。


『凪、さつきからご飯粒ついてるよ?』

指でご飯粒を取って口に運ぶ。
真っ赤になる凪を見るのも好き。


「あ、ありがと…//」

『いーえ♪』


食器の片付けは、機械に頼んじゃう。食器洗浄機は私の味方だから。


お茶で一服してから、二人でお風呂にする。
脱衣所の恥ずかしさも、最近は我慢出来る様になって、二人でお湯掛け合って遊んだり、シャンプーの途中でモヒカンとかリーゼントを泡で作ったりする。



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