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□勘違い
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好きだ、って思ったんだ。




単純に一緒に居るのが楽しくて、声を聞けると嬉しくて。

あまり見せない笑顔とか、緩んだ口元を見れるのがたまらなく嬉しかった。





最初はただの憧れで、日に日に新しい一面とか、好みとかを知ってく上であぁ、もしかしたらこれが…





恋なのかも知れない、なんて思ったりもした。







知ってるんですよ?
その髪型だって自然な感じがするけど、ホントは毎朝ワックスをつけて、癖をつけてからアレンジしてますよね?

前髪についたピンも、一日一日場所が違う。




分かってるんだ。
ずっと見てたから。










けどね、知ってる事、それだけじゃないんだ…


私じゃダメなんだ、っていうのも分かってるんだ…







ほらまた楽しそうに同級生と歩いてる。

あんまり表情に出ないけど、同じペースで歩いてるんだからそうでしょ?




友達にあんたの話を聞いてるだけならそれは恋だよ、って言われた。


違う…


違うんだよ……






確かに好き。
一緒にいると、すごく楽しい。
私の口元だって緩みっぱなし。

胸がドキドキして、顔が熱くなる。
だけどこれは人見知りが激しい私の特性みたいなものだから…













これは恋なんかじゃない。





好きか、嫌いかって言ったら好きです。


でもこの気持ちは私の勘違い。





だって私は先輩の好みに掠るとこ一つもないから。


だから今は近くで笑えるだけのこの関係を守っていたいんです。






……………
先輩の笑顔は私に向けられているものだと信じたいだけ。

久々な更新がただの独りよがりな文でごめんなさい。
 

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