Starry☆Sky 文

□何を無駄に張り切ってやがるんだ
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「会長、この服可愛い〜!!着てみてくださいよ!!」

「分かったから少し落ち着けよ!」

俺は今コイツと子供服店に来ている。
なんでいるかって?
…んなことコイツに聞け!!


「会長、コレとコレ、どっちがいいですか?」


両手に色違いのパーカーを持ったお前はいつも以上に笑顔が眩しい。


「…なぁ、その…今の俺外見こんなんだから「会長」って呼ぶと周りから変な目で見られるんだが…あと敬語も」

「あ、そうですn…いや、そうだね。じゃあ「一樹君」って呼ぶね!」

「かっ…!?」

「どうしたの一樹君?」

「いや…」


いきなり名前で呼ぶから驚いたじゃねーかっ!周りの目から逃れるためとはいえ…。
名前呼びなんて誉にしか言われてねーし…。









―――――――――




「たくさん買っちゃった!」

「んな買う必要ねーのに…」


両手にどっさりと袋を持つお前は専業主婦にも見えるぞ。



「じゃあ寮に帰るか…」

「一樹君、大丈夫?」

「も、もう「会長」でいいぞ!」

「あ、そうですね。会長、1人じゃ不便じゃないですか?私のところでもいいですよ?」



…。



「…はぁ!?何言ってんだお前女だろ!俺が小さいからって…!のこのこと男入れんな!!」

「あ…で、ですよね」


なんでこんな無防備な発言ばっかすんだコイツは!母性本能目覚めすぎだ!


「じゃあ、また明日な」

「会長、その格好で寮まで行くんですか?おくりましょうか?」

「ばか、男子だらけの寮に女が来るもんじゃねーよ!なんとかすり抜けるから大丈夫だ」

「そうですか…。分かりました。また明日」

「おう!」



なんか不安げな顔してやがったけど…。
小さいからって見縊んなよ!
そんなに俺の世話したいのかアイツは。






早く戻っていつもの俺にならねーと。
…もう、お前に頼られねーじゃねーか。






















(あ、会長)
(お、颯斗!丁度よかった。部屋まで連れてってくれねーか?怪しまれねーよーに…)
(分かりました。僕の影に隠れてついてきてください。まぁ、十分怪しいですけど。てゆうかその荷物なんですか?…服?)
(…気にすんな)



―――――――――
大変遅くなって申しわけありません。
2話目で重大なミスに気づきまして…。
会長の家とかどーとか言っておりましたが…。
星月学園は全寮制だった!!
ということで2話目も多少書き直しました。;;すいません。

2009/09/06



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