Starry☆Sky 文

□頼るなら俺!
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「あれ?翼君、今日は早いね」

「なぬっ!?しょ、書記…!!」


私がいつものように生徒会室に入ると、翼君がもう来ていた。珍しい…。

「ま、まだ見てはならぬー!!」

翼君は何かを隠すように抱え込んでいる。

「え?何?何か作ってるの?」

「後1分ぐらいでできるのだ!だからしばし待たれい!」

「う、うん…」

何故か武士口調の翼君はそういうと、ラボに閉じこもった。

「何作ってるんだろ??」





―――――――――





「まだかなぁ…」

なんかもう1分どころか30分ぐらい経過してるんだけど…。


バタンッ!!

「かっんせーい!俺ってやっぱ天才!!」

翼君がハイテンションでくるくる回りながら出てきた。

「翼君、できた?」

「ぬい!」

翼君は敬礼のポーズをすると、私に包みを差し出した。

「私に?」

「そ!開けてみて〜!」

私は恐る恐る開けてみた。




………。





「何これ??」

「その名も肩たたきマシーンT!!」

…意外とそのまんまの名前だなぁ。

「ちなみに『T』って言うのは『翼』の『T』なのだ!えっへん!」

ものすごく誇らしげな翼君がちょっと微笑ましい。

「でも何で私にコレを?」

「ぬ?…いや〜最近、書記が疲れて『肩痛ぁあ〜い!』とか言ってたじゃん!だからこの天才発明家天羽翼が動いたのだ!」

…そんなに気持ち悪く『肩痛ぁあ〜い!』なんて言ってないけど、翼君、ちゃんと私のこと見てたんだ。

「翼君、ありがとね!」

「これからは、ぬいぬいやそらそらに肩揉ませちゃだめだぞー!頼むなら俺!俺!俺!」

翼君は親指で自分を指差した。

「…あれ?…翼君…もしかしてそのことにずっと焼きもち焼いてたの?」

「ぬ!?や、焼きもちって、おいしいのか〜?」

うまく(?)かわした翼君。赤くなって目を逸らして笑ってる。翼君が慌てるなんて珍しい。可愛いなぁ。





「ぬ、ぬはは〜!とりあえずじゃぁ、早速スイッチON!」
















ガガガガガガ…

(いたたたたた!なんかコレ痛いよ翼君!)
(なぬー!?強くしすぎたかも…。これはぬいぬい用にするか〜)
(おい!なんで失敗作を俺に回すんだ!!)
(ぬぁぁ!!出たーーーーー!!)
(人を幽霊みたいに言うな!)







―――――――

翼のしゃべり方が難しい…。キャラこめのしゃべり方とデートCDのしゃべり方が微妙に異なる気がします!どっちも好きですが;(^^)
おまけでぬいぬい登場!翼とぬいぬの掛け合いが好きです。笑


2009/07/29

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