Starry☆Sky 文

□いつまでもお前
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「卒業、おめでとうございます」



風が優しくふく中庭で、私は会長にお祝いの言葉をかけた。


「あぁ、ありがとう」

会長が微笑みながら答える。
どこか哀しげな表情だったかもしれない。
風に吹かれた前髪のせいで、その目はよく見えなかった。

卒業式の中、卒業証書を受け取り、答辞を読み上げる会長を見て、初めて実感がわく。






―会長が卒業してしまうんだと―




「お前には世話をかけたな。お前がいたから、生徒会長として、みんなを、生徒会を引っ張ってこれた。…ありがとうな」

「いえ…そんな…」

「俺が卒業しても、生徒会、宜しく頼むな?」

「っはい…先輩も…がんばってください…」



違う。

違、う。

言いたいのは、

こんなことじゃない。


「お前もがんばれよ?」

会長がいつもみたいに、頭をくしゃっと撫でた。
いつもなら嬉しいのに何故か今日は違う。
途端、いろんなものが込み上げてきた。



「っ…か、かい、っ…ちょう…」

堪えきれない涙が溢れる。
我慢などできない。


行かないで、
行かないで行かないで。


「…泣くなって…せっかくの可愛い顏が台無しだぜ?まぁ泣いても可愛いけどな」

会長が優しく私を引き寄せる。






「かいっ、ちょ…う…」

「何だ?」

「だ…い、すきっ…!」




精一杯の言葉。
何よりも今、あなたに贈りたい。



「…俺から先に言おうと思ったんだが、こされちまったな」

「か…かい……っ…」


言葉は不意のキスによりかきけされた。



「お前の努力家なところとか、一生懸命なところとか、でも天然で頑固なところとか、本当は寂しがりやなところとか、純粋な優しさとか、数え切れないほどお前を知ってきた」

抱き寄せる腕に力が入る。

「お前にしかない個性というものを知るうちに俺は引き込まれて、惹かれた」


痛い。
痛いほど、抱きしめられる。
痛いけど、そんなのどうでもいいから。



「いつまでも『お前』であるその個性を、俺がこれからもリードして、引き出していきたい」

涙でぼろぼろな顔で私は、



「…は、いっ…」


頷く。






想いが通るほど、

辛く、

愛しく、

独占したい。





この手で。
















「俺もお前が大好きだ。愛してる」






















(お前が卒業したら)
(結婚しよう)
(…な?)






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会長卒業ネタです。
シリアス文の文才は壊滅的です。
希望としては卒業式の日にくっついてほしいです!
すっごいロマンチックです!はわわわー!←
はにーびぃさん、お願いします←


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