Starry☆Sky 文

□既に止まらない鼓動
1ページ/1ページ




「先輩、今度それ着てお祭り行きましょうかっ」


先日、梓君と一緒に浴衣を選んだ際、帰り際にそんなことを言われた。

やっぱりこれってデートのお誘い?
…だよね?


「そういえばもうすぐだよね」

「はい。あ、もちろん2人でですよ?」

「う、うん」

「…デート、なんですから」


恋人とは自覚していても、改めて言われると照れてしまう。
何気に私たちはまだ私服でデートしたことがなかった。ましてや浴衣姿、これを梓君に見せるとなるとちょっとドキドキする。


「先輩が着たら可愛いんだろーなぁ…髪とかもあげちゃって」

「そ、そんなことないよ」

「そんなことあります!先輩以上に似合う人なんていませんよ?」

「お、大げさだよ!」

「先輩は自覚がなさ過ぎるんですよ。他の男がよってくるかもしれないじゃないですか。あ、…いや、まぁ…」


梓君は何か思いついたようにこう付け足した。



―…僕が守るから、問題ないんですけどね―



耳元でそんなこと言うから、顔は真っ赤。
それを見てさらに「先輩、可愛い」とか。
手をぎゅっと繋がれるとか。
年下なのに本当に人を翻弄するのがうまい…。

「あ、梓君も当日浴衣着るの?」

「僕ですか?うーん。こんな綺麗な先輩と並ぶんだから、やっぱ着てきたほうがいいですよね」


梓君も浴衣似合いそう。襟足が長いところとか襟元に合いそうだし。



「先輩、当日何食べたいですか?」

「うーん苺飴かな?林檎飴もいいよね」

「あぁ〜。どっちも先輩に似合ってて可愛いですよね」

「な、なんでそうなるのっ!?あ、梓君は何食べたい?」

「僕は…」





………。






しばらくの沈黙。
そしてでた言葉。
もう、反則としか言いようがない。













「僕は先輩を食べたいです」











(あ、あああああ梓君!)
(冗談ですよ。…まあ本当ですけど)
(どっちなのっ!)




――――――――
祭りの季節が終ったのにupしてすいません…。
いや〜、梓になるとえろちっくになる!
梓は多少えろいと萌えませんか?←
本当年下にこんなに萌えたのは梓が初めてです(^^)


2009/09/06



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ