Starry☆Sky 文

□シンデレラパロ
2ページ/2ページ





「はぁ…」

数日が立ちました。あれからというもの、シンデレラは王子様のことが忘れられません。会いたくて仕方ないのです。
結局眠れない日々が続き、お肌にも悪い日々です。


ピンポーン


どうやら誰か来たようです。


「シンデレラ、でてくれるかな?」

「は、はい誉御姉様!」


ガチャッ



ドアを開けるとそこにはぱっつんな人とツンデレな人がいました。


「こんにちは!あの〜王子様がある人を探していまして、民家を回って訪ねているんですが…」

「王子様が?あ、あのっ…」

「「「王子様がっ!?どういった人ですか?」」」

「キャッ」

シンデレラは目の色を変えた御姉様たちに押しのけられました。勿論御姉様たちも王子様に惚れていました。

「む…。こ、このガラスの靴がぴったりの娘だそうです」


ツンデレな人が靴を差し出しました。


「じゃあ僕が最初に…」

誉御姉様が靴を履こうとしました。が、小さくて入りませんでした。

「僕には小さすぎるね…そうか、違うのか…う、悲しくなったら急に胃が…」

「次は俺かな」

胃痛に苦しむ誉御姉様の横で錫也御姉様が靴を履こうとしました。が、これまた入りませんでした。

「う〜ん駄目だな。それより、この靴ちゃんと手入れがなってないぞ?ちゃんと靴磨き用クリームを…」

「次は僕ですね」

錫也御姉様の知恵袋をおしのけ、颯斗御姉様が靴を履こうとしました。が、やっぱり入りません。

「おかしいですね…インチキなんじゃないですかこの靴」

「あのーこの家にはもう娘さんはいませんか?」

ぱっつんな人が尋ねました。

「いるにはいますけど…シンデレラなワケないよね…」

誉御姉様が胃痛に苦しみながら呟きました。

「む!?シンデレラ!?」

「あっ…!そうでした!名前はシンデレラでしたね!それでその娘さんは…」

「わ、私です…!」

御姉様たちに押しのけられていたシンデレラが顔をだしました。

「あぁ〜やっぱり。最初でてきたとき可愛いな〜って思いましたもん!」

「え、あの…!」

「む…だが、この靴を履いてもらわないとまだ確証はできない」

「というわけで履いてみてください!」

「は、はい!」


シンデレラは靴を履きました。
すると、靴は見事ぴったりです。


「やっぱり!早速王子に報告を…」

「い〜や、もうここにいるぜ?」

「「王子!!」」


すると2人の家来の後ろには王子様が立っていました。


「探しました…シンデレラ」

「お、王子様…!!」

「あの日、想いを伝える前にあなたが帰ってしまいました。その日からずっとあなたのことが忘れられなかった…。それで今日、やっとあなたを探し出すことができました」

「王子様っ…!」

「聞いてください…。俺は、あなたのことが好きです。結婚していただけませんか?」


まさかの王子様からのプロポーズにシンデレラは嬉しくて涙が零れました。


「は…はいっ…!」



パチパチ…

パチパチパチパチ!


すると周りから拍手が聞こえてきました。

「おめでとう、シンデレラ。幸せにね?」

「あ、ありがとうございます誉御姉様っ…!」

「おめでとう。幸せにな?おいしい料理、王子様に作ってやるんだぞ?」

「はいっ!錫也御姉様…!」

「おめでとうございます。幸せな家庭を築いてくださいね?」

「は、はいっがんばります颯斗御姉様!」


意地悪な御姉様たちも祝福してくれました。というか最初からそんなに意地悪ではなかったのかもしれません。


「おめでとうございまーす!お幸せに!」

「む、おめでとうございます。幸せになってください」

ぱっつんとツンデレも祝福してくれました。

「おめでとう!僕と結婚できないのは残念だけど、君が幸せなら何よりだよ」

「まぁ、貰い手が見つかって何よりだ!おめでとうな!」


メカを引いてくれたあの2人も祝福に来ました。


「ぬははー!おめでとう!これってやっぱり俺のおかけなのだ!」


メカを作った張本人も来ました。


「うぉぉぉお!おめでとう!幸せになー!!」

「彼女は僕が貰いたかったけど、仕方ないな。おめでとう」

「ふぁ〜…おめでとう。お幸せにな」


舞踏会で会ったあの3人も来てくれました。


「みんな、本当にありがとう!」




こうしてシンデレラと王子様は結婚し、幸せに暮らしました。



おしまい。

--------------
シンデレラパロでした!つっこみは満載!(^p^)


前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ