Starry☆Sky 文
□甘党主義は変わらないけど
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※大学生宮地と月子
「いつまで経っても龍之介は甘いものが好きだね」
「うまいんだから…仕方ない」
大学の授業が思ったより早く終ったので、最近できたというカフェでスイーツを試食会!(主に龍之介が、だけど)
私は軽めのハニートーストにココア。
龍之介はチョコブラウニーにガトーショコラ、チョコレートフォンデュ、欠かせないのがチョコクリームケーキ。今日はチョコレート攻め?
「もう、そんなに食べたら太るよ。…でもこのセリフも高校の時から言ってるけど、太ったためしは…」
「ないな」
何で太らないのー!私はおいしいもの我慢して体型維持してるのに、馬鹿。
龍之介の分のスイーツを見てたら食べたくなってきた。
「私だっていっぱい食べたい!」
「食べればいいだろ?」
「太るの!」
女の子はすぐ体重に表れるんですよー。
男の子と違って。
龍之介と違って。
「龍之介だって…太った彼女は嫌でしょ?」
「…俺は、お前が太ったから嫌いになるとか、別れるとか、そんなことは一切思わない」
「…ほんと?」
「ああ」
当たり前のように、
私が言ってほしい言葉を、
すぐ言ってしまうのが、
私の大好きな彼氏、
龍之介です
「毎日食べなければ、すぐに太ったりはしない。…ほら、やる」
龍之介は最後に残しておいたチョコクリームケーキをくれた。
「いいの?」
「ああ。ほら…」
龍之介はケーキをフォークで切ると、そのまま私の口の前に差し出してくれた。
「ふふっ」
「何だ?」
「高校生の時は、あんなに恥ずかしがって動揺してたのにね。今じゃ当たり前みたいにできるのが夢みたい」
「っ!あ、あれは昔のことだろ!」
「昔って、2、3年前ですー。名字呼び卒業したのも最近だしね!」
「お、俺は慎重派なだけだ!軽率な行動をすぐにしないんだっ」
「そういうことにしておいてあげる!」
「また…月子は…」
照れながらやれやれといった様子で、「ほら、口開けろ」という龍之介。
「先に龍之介が一口食べてから食べたいな」
「何でだ」
「間接キスになるからっ」
龍之介をからかいたくて言ったのに、
返ってきた言葉は予想外で
高校生の時は、
あんなに動揺してたあなたが、
まさかこんなこと言うなんてね
「普通にキスすればいいだろ」
甘党主義は変わらないけど
ちゅっ
(っ…龍之介、嬉しい)
(ん…)
(でもここ人いっぱいいるよ?)
(………っ!?)
まだ人前は慣れないようです
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書いてて思った。
このリア充め…!!^0^←
宮地みたいな彼氏がほしいですね、切実に。甘党な男子大好きです。
この二人には幸せになってほしいです。
2011/02/07