Starry☆Sky 文

□苦悩デート
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(なんで、俺はこんなところにいるんだ…!)








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それは数時間前、町でアイツに会ったのが始まりだ。


「あ、宮地君!」

「む?や、夜久…!」

「奇遇だね!どこへ行くの?」


夜久はいつもの制服ではなく、可愛らしいワンピースを着ている。夜久の私服はたまにしか見ないが、その…かわ…に、似合っていると思う。


「これから弓道の本を買いに行くんだ」

「そうなんだ!じゃあ一緒にショッピングモールに行かない?本もあるし!私1人だと迷っちゃうから…」

「ふう、お前はおっちょこちょいだからな…いいぞ」

「もう!…反論できないけど。ありがとう!」


お前に頼まれると不思議と断れない。
だからといって嫌な感じもしないんだ。
本当に不思議だな。
どこか、何かに期待している自分がいつもいる。






――――――――――――




「…で、お前が買いたいものって…」

「そう、水着なの!」



居るだけで目がチカチカする売り場に俺は困惑状態だ。し、しかも女物の水着売り場とは…。赤ピンク赤赤ピンク黄色オレンジ…。


「お、俺は売り場の外で待ってるから選んでこい」

「え、やだよ!一緒に選んでよー!」

「お、おおお俺がこの売り場に入れるわけないだろう!」

「大丈夫だよ?他にも男の人もいるよ」



いるといっても、カップルばかりじゃないか!
俺とお前もそう見られるかもしれないだろう!い、嫌というわけではないが…!決して嫌ではない!が…!


「宮地君、これどうかな?」


コイツがとって自分にあてて見せたのはワンピースタイプの水着だった。


「し、知らん!」

「じゃあこれは?」


今度は水玉のビキニを見せてきた。


「知らん!…が、す、すす少し露出が高い!」

あんまり肌を出すと、変な虫が寄るだろう!とくに白鳥あたりに見られたら何されるか分からん!


「そうかな?梓君はこれくらい普通って言ってたよ」


木ノ瀬…!
明日の部活は雑巾がけ往復30回からだ…!





―――――――――――



「ん〜結局買えなかったな」

「何で買わなかったんだ?」

「もう!宮地君が選んでくれなかったんだもん!」



俺は女物の水着なんて知らん!
しかも何で俺が選ぶことになっているんだ…!


「俺を連れて行ったことが間違いなんだ。そういう買い物は俺には分からないからな」

「だって…宮地君と行きたかったんだもん」



またお前はそうやって、
俺を期待させる。
嘘だとしても心のどこかで
喜んでいる自分がいる。


「…お、俺も今日は楽しかった。…水着、勉強しておく」

「本当?」

「っ…だ、だから…俺が決めるまで買うなよ!」

「うん!」












だからその笑顔は反則なんだと言っている!












(水着選んでくれるの楽しみにしてるね!)
(ああ。…お前の水着姿もたの…いや…!)
(何?宮地君。さっきから真っ赤!)
(何でもない!)




―――――――ー

本編のシーンを少しいじくってみました。
宮地がちょっとむっつり←
私はつっこはピンクの水玉ビキニが似合うと思いますw
宮地視点は書いていて面白いですね!笑

2011/01/21











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