夏休みも折り返し地点の、日曜日の朝
眠い目を擦りベットの脇に置いてある携帯で時間を確かめる
7時55分だった
メールが二件受信されている
チェックすると、一件は高校の友人からで、今度勉強を教えて欲しいという内容だった
もう一件は最近付き合い始めた一樹からだ
『おはようっ!突然なんだけど、今日一緒に水族館行かない?彩夏今日塾ないでしょう?最近勉強にこんつめてる様だし、久しぶりに彩夏と二人きりで過ごしたいなと思うんだけど…どうかな?返事待ってる』
…ずいぶん急なお誘いだな…
確かに今日は久しぶりに塾もお休みだけど…
どうしようかな
今日も受験勉強しょうと思っていたのだけど…
私はこの冬、遠く離れた所にある国立大学を受験する事になっている
その大学にしか私の進みたい科…文学科がないのだ
そのため、塾に通ったり、家でも受験対策を練ったりと忙しい日々を送っている
その事に関して一樹は、僕も彩夏と同じ大学に通いたいのに遠い学校だなんて酷いよっ!と駄々を捏ねていた