銀魂短編

□どちらに出掛けましょうか
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「あ゛〜!」


「うおっ!隣で変な声だすな!」


「だってさ、高校生活最後くらい彼氏の1人や2人作って自転車で2ケツしたかったんだもん!

それなのに…、それなのに秋って!初雪って!

なんなんだよチクショォォ〜!ぬ゛あ〜!」


「いや、彼氏が2人いたらヤバいだろ!

だいたい2ケツって今年から禁止じゃねーか」


「ばれなきゃいい!」


「断言すんな!」



「…はぁ…。この為に友達とも2ケツしなかったのに…」


「…………」


「2ケツのスリルを味わってみたかったのに…」


「…………」


「はぁ…」



「…2ケツするならここら辺の地形を知ってるやつじゃなきゃいけねーよな」


「?…まぁそうだけど」


「自転車持ってて」

「サツが通る道知ってて」

「見つかっても逃げる為の横道知ってるやつ。これが最高の条件か?」


「…う〜ん。そうなんだけど…」


「んだよまだあんのかよ」


「最高の条件ってね、」


「黒髪で」

「未成年なのにたばこ吸ってて」

「マヨラーで瞳孔が開いてて」

「本当は優しいのに素直じゃない奴の自転車の後ろに乗るってのかな」


「…最高の条件だな」


「でしょ?」


「それじゃまずは、」




どちらに出掛けましょうか
お嬢さん?



(あなたとならば何処へでも?)(…好きだよ、トシ)




fin
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