小説
□愛は瞳で語ろう!(不二菊)
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僕はゆっくりと目を開けた。そして、英二の瞳を覗きこむ
「これで、僕が何考えてるか判る?」
(まぁ、考えてることなんて、君に『あんなことやこんなことしたい』ってコトばかりだけどね)
…と突如、英二は目を逸らし顔を赤らめた
(え?!何?!『あんなことやこんなこと』が伝わったの?!)
「不二…」
「な・・何?」
「も、目閉じていいっ」
「???何で?英二が判らないって言う…」
「だから!…」
突然の英二は僕の声を大声で遮った。
「…だから、不二の瞳に見つめられると…その…照れるっていうか…困る…っていうか。」
そう言って、英二は下を向いて黙ってしまった。
(…いや、困るの僕の方だよ。そんな可愛いコト言われて、この後どうしろって言うの?!誘ってんの?!!)
英二はちょっと上目遣いで僕を見ると
「…不二、俺が何考えてるか当ててみてよ。」
ボソボソとそう言った。