黄昏
□変わらない君で
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長官の所に書簡を届け終わった秀麗が回廊を歩いていると、不意に呼び止められた。
「秀麗さん!!あの…、今日の夜、空いてませんか!?」
そう言ってきたのは、元冗官達だ。
「えっ、えぇと、今日はもう仕事はないと思うんですけど…」
困ったわ、今日は久々に藍将軍や絳攸様が来るのよね////
ここは、はっきり断わらなければ。
「ごめんなさ…っ///?」
秀麗の言葉をさえぎったのは、
「お話し中すみませんιι」
「ΣΣ清雅さん!?丁度良い所に!!!今、秀麗さんも誘っているのですけれど、今晩一緒にご飯を食べに行きませんか??」
「お心遣いは嬉しいのですけれどιι上司に今、頼みたい仕事の説明が有るから秀麗さんを呼んでこいと言われまして……すみません////」
「清雅さんと秀麗さんは一緒の部署だったんですね!!こちらこそ無理を言ってすみませんでした」
そういうと、元冗官達は去っていった。
「ねぇ清雅?仕事の説明って!?」
唖然とした表情で秀麗が聞く。
「……嘘だ。仕事などない」
「はぁ!?///」
そういうと清雅は壮絶な笑みを浮かべた。
「それにしても、お前は甘ちゃんだな!?あんなのも軽く断われないとは…?」
すっ、と腰をさらわれ顎に手を掛け上を向かされた。
「Σなっ、ななっ、なにすんのよ////!!はっ、離して!!」
秀麗は清雅の胸板をぐっ、と押すがびくともしない。