黄昏
□前途多難??
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「ねー、お嬢さん///俺と付き合って〜!?」
仕事を終わらせ、お茶を飲んでいた秀麗はその言葉を聞いた途端、口に含んだお茶を噴き出した。
「っ、ごほっ、ごほっ!!なっ、何冗談言ってんのよ突然!!!」
顔を真っ赤にさせ、お茶を拭き始めた秀麗。
「…いや、本気で好きなんだけどなぁー。んで?お返事は!?」
元はこんなお嬢さん好きなるなんて思っても見なかった。てゆうか寧ろ関わりたくなかった。
この人に関わると厄介事ばかり起きるから。
でも、いつからだろう。このお嬢さんが他の男と喋っているのをみて、イライラするようになったのは。
「…いいわよ」
ボソッと蚊の鳴くような声で呟いた。
「…マジ!?本当にいいの??」
思ってもみなかった答えに目を丸くする。
こくんっと頷いた秀麗は
「私だって、タンタンのこと好なんだから」
と言った。
そんな秀麗を蘇芳は優しく抱き締めた。
抱き締めると秀麗のいい香りが鼻をくすぐる。
そして、そっと秀麗に口付けを落とした。
「////Σ何すんのよ…」
唖然と蘇芳を見上げる秀麗。
「何って、口付けだけど??…恋人になったんだから遠慮しないよ!?」
なっ!!!といって口をパクパクさせる秀麗に、蘇芳はさっきよりも深い口付けをした。
「っふ、んう、んん〜」
秀麗は長い口付けから解放されるとその場に座り込んでしまった。
蘇芳はもう一度優しく抱き締めると
「あっ、そういえば長官に呼ばれてたんだっけ///お嬢さんは先帰ってて」
と言い、顔を真っ赤にしながら帰りの支度をしてでて行った秀麗を見送った。