黄昏
□一輪の薔薇
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この頃、紅秀麗の様子がおかしい。
まぁ、おかしいのは元からだが。
今日も仕事の報告をしに私の所へ来た。
「紅秀麗です。入ります///」
つかつかと、私の前へ来ると淡々と報告をする。
…―やっぱりおかしい、いつもなら鬱陶しいほどの元気を纏いやってくる。
「わかった。下がれ//」
皇毅は秀麗を見たが、何故か秀麗は動こうとしない。
只、何か言いたげに俯いたまま上目遣いで皇毅を見ている。
「なんだ?言いたい事が有るのならさっさと言え。無いのなら仕事に戻れ、時間の無駄だ//」
「…じゃあ、言っちゃいますよ!?良いんですね?」
「…、前言撤回だ。仕事に戻れ!!」
「Σそんなぁ!!今、言って良いって仰ったじゃないですか!!!!」
慌てて顔を上げる。
「どうせ、くだらん戯言だろう?生憎、私はそんな物を聞いている時間は無い///」
「ぐっι//そっ、そんなことで退く私じゃ有りませんよ!!」
ふふっと笑いながらヤケッパチで言葉を紡ぐ。