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□眠り姫?
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ZZZ・・・・

ギシッ

なんだ?なんか・・・重、い?
身体に感じた妙な重みに、
それまで落ちていた意識を無理やり浮上させられた。
いつまでたってもその妙な重さは変わらず、
むしろ強まっている気すらする。仕方がない、と閉じていた目をうっすらとあける。
目の前に白が広がった。


「え」
「あ、めさめた?」
「あぁ・・・・えっと、うん?」


目の前に広がる、予想外の色に驚いて声を上がってしまった。それに反応したのか、その白はゆらりと動き、続いて赤い点が二つ目に入る。

って无じゃん。
戸惑ってものの、声を聞いてみればよく見知ったガキだった。つか、何だこの状況。

こんな状況、とは无が俺の腹の上に直接乗っている、というものだ。

そう、直接、だ。

なぜか、俺の服は捲り上げられていて、その晒された腹に、无がぺたん、と座っているのだ。
重い、いやそれよりも、理由は何だ?无が俺の腹の上に座っている理由、まったく検討が付かない。いや、まて。
こいつの中ではおそらくなにか、重要な意味があるのかもしれない。何せ、こいつは人間ではないらしいのだ。

 
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