★★★ 子育てとコーチング ★★★


私がコーチングと出会ってよかったと思うことの一つは、子供との関わり方が変わったことです。我が家には現在中1と小3の娘がいるのですが、以前の私は娘達が何かいおうとしてもろくに話も聞かず、「○○しなさい!」、「○○してはだめ!」……と、それはそれは口うるさいお母さんだったと思います。それに、娘たちの悪い面(できないこと、苦手としていることなど)が気になって仕方がありませんでした。それが、コーチングを学ぶようになって、少しずつ変わってきました。

コーチングでは、相手の話を聞き、いろいろな視点から質問を投げかけることで、相手の意識を自分の内面に向けます。そして、自分はどう感じているのか、どうありたいのかを探り、そのためにできることを考え、行動に移して目標達成に導くというものです。その過程で、コーチはクライアントを認めたり励ましたりします。これを子供との関わりの中に取り入れ、親子でコーチング的な会話をするのです。

まずは、子供の話を「聞く」ということ。コーチングでは、「聞く」といっても耳から入ってくる言葉をただ聞くのではなく、クライアントの中で何が起こっているのかを心で聞きます。今自分の子供の中に何が起こっているのか、気持を集中して心で感じ取ってみましょう。

子供の中に起こっているものが聞こえてきたら、今度はそれをそのまま「受け止め」、「認める」こと。「ああ、そうじゃないでしょ。お母さんは○○だとおもうわ。……」と心の声が聞こえてきたとしても、まずは今の子供の状態を丸ごと受け止めて認めてあげるのです。認められると大人でもうれしいですよね?子供だって認めてほしいんです。認めてあげることで、子供の中にはきっと一歩踏み出すためのエネルギーが湧いてくることでしょう。

そのエネルギーをもっともっとパワーアップしてあげましょう。あなたは、自分のお子さんの強みをいくついえますか?短所とか弱みなら結構簡単に出てきますが、強みとなるとなかなか出てきません。でも、その強みを発見して子供に伝えてあげてください。そして、心から褒め、励ましてあげましょう。子供の前向きなエネルギーはますます上がってくるはずです。

そして、大事なのが質問です。例えば、友達とトラブルがあってAちゃんと上手くいかなくなっている子供にたいして、あなたはついついこんな風に訊いたりしませんか?

「Aちゃんと何があったの?どうして喧嘩になったの?あなたはAちゃんになんていったの?Aちゃんはなんていった?…」

これは、今何が起こっているかを知りたくて質問していますね。でも、コーチングでは、今起こっていることではなく、子供の中に何が起こっているのかを質問していきます。

「今Aちゃんに対してどんなことを感じてるの?Aちゃんといい関係でいられたら、あなたはどんな気持かな?Aちゃんとどんな関係になりたいの?あなたとAちゃんが望むような関係になるために、今何かできることはある?…」

こちらから投げかける質問によって、子供自身が自分で答えを導きだせるようにして上げるのがコーチング的な質問です。

ここまでいろいろ書いてきましたが、日常の子育ての中でこれを自然にできるようになるには、かなりの訓練が必要でしょう。ついつい感情的になってしまったりしますから…。でも、こういったコーチングのスキルを身につけ意識して会話をするのとしないのでは、まったく違ってくると思います。私自身も、子供との関わりの中で日々実践中です。あなたにもぜひ、子供との「コーチングてき会話」をおすすめします!

このように、子育てにはコーチングの考え方が行かせると思います。じっさい、教育の現場(塾など)でも最近コーチングを取り入れているところも増えてきているようです。みなさんも、ぜひ子育てにコーチングを生かしてみてくださいね。

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