short dream

□覚悟してよね
1ページ/1ページ



何で何で、ねぇ何で?

最初はちょっとした違和感。
確信してからは大きな疑問。



一日目は買い物。

「クォーク! 頼まれてたものマルシェで買ってきたよ」
「ああ、すまない」
「別にいいよ。買い物楽しいし」


二日目は任務。

「向こうが終わったから加勢に来た」
「遅い。こっち側は既に私が全部終わらせちゃった!」
「早いな。やるじゃないか!」
「でしょー? えへへ」


三日目はお酒。

「お酒ついであげるー」
「今日は気が利くな」
「……。美味しい?」
「お前についでもらった酒だからな。うまい」


四日目はお迎え。

「ん? 名無しさんか。どうしたんだこんな遅くに」
「どうしたじゃない! 雨降ってるから迎え来てあげたの」
「そうか、悪いな」
「……。任務の打ち合わせお疲れ様」



やっぱりそうだ。
検証一週間続けるつもりが、四日目にして早くもわたくし確信しましたー!

そう、皆さんお分かりの通り。
クォークの『ありがとう』聞いたことない!!


何で何で、ねぇ何で?

別にありがとうって言わせたい訳じゃない。言わせたい訳じゃないけど。


「……不満」

「何が不満なんだ?」

「不満ったら不満よ」

「何が足りないんだお嬢さん?」

「ひぅっ」

「愛か……?」

「ちょっと! 人いっぱいいるとこでいちゃつくの恥ずかしいから禁止!」


複雑に絡まった気持ちを整理できない私をあやすように耳元で囁くもんだから、思わず飛び上がってしまった。

「……多分クォークは無意識なんだろうなぁ」

「言ってくれればなるべく改善するが?」

「嫌よ」

「なんだと?」

「嫌ったら嫌よ」



だって、それじゃ意味がない。
私が言ったんじゃ意味ないもん。
クォークから聞きたいの。

だから検証、続けます。



頑なに首を横に振り続けていた私に痺れを切らしたのか、クォークは私の腰を抱き寄せた。


「覚悟しろよ名無しさん。不満だなんて言えなくしてやる」
「覚悟してよねクォーク。絶対に言わせてやるんだから」

「……何をだ?」
「……何をよ?」


ぴったりと言葉が重なって、私たちは笑いあった。





(あははっ重なったね)
(そうだな。――…ところでさっきの続きといくか)
(え、ちょこんな所でなにす…)



―――

オンの台詞でクォークに『ありがとう』がない!

…て気づいて作ったお話です。
最近クォークも好きよー
ラスストキャラみんな好きっ!



ところで話が変わります。
ドSユーリス×ドSヒロインの夢を作ったのですが。

ドS×ドSっておいしくね? とか思いながら作ったら何かあれだ……狂愛。

公開してもいいのですかこれは、状態でっす!



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ