あ〜の
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「栗が乗ってねぇのはモンブランじゃねーよ」
『いやいや、栗が乗ってても乗ってなくてもモンブランはモンブランでしょ?』
「栗が乗ってないやつは、モンブラン名乗る資格ねぇ」
『じゃあ栗買ってきて、乗っけてあげればいいじゃん』
わたしの彼氏、亜久津仁くん。彼は外見に似合わずモンブランが大好物。
でも、どーも栗がないモンブランは好かないらしい。味は一緒なんだけどなー…
何だろう、何が彼をそこまで熱くさせるんだろう……って栗か。
ん?あっくんはモンブランが好きなの?栗が好きなの?
……なんか分からなくなってきた…。
『じゃあコンビニとかに売ってる“モンブランプリン”ってどう思う?』
「ハッ、モンブラン様をバカにしてるとしか思えねぇ」
………!!モンブランに様付けた!!この人、モンブランに様付けたよ!!
「…もうモンブランが擬人化してくれたら、俺モンブランと付き合いてぇ」
『なっ、何言ってるの…?』
「あー…ランのこと考えるだけで興奮してきた」
『いや、亜久津さん、貴方そんなキャラクターじゃ……』
「やっべ…、このままランのこと考え続けてたら勃っちまいそう」
『ああ……亜久津さんが壊れた……』
もうこの人酔ってるの?…いや、まて彼は未成年だ。酔ってるわけない。
じゃあいきなりどうしたんだろう……なんでこうなった?…ってかモンブラン略されてラン呼びになってる…!
「ランの栗は大事なポイントだよな」
『もう何言ってるかちょっと理解できません……』
END
(モンブランに栗は必要ってことだ)
(もうなんか無理矢理すぎる……)
――――
亜久津くん気持ち悪いよ