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□今日は楽しい?ひな祭り
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「ひな祭りっていったらー、主役は私達よねっ♪」
『せやな♪……って小春ちゃんは男やんけ!』
今日は3月3日、ひな祭り。たくさんひなあられが食べれる素敵な日。………嘘や。
「あーん、私がお雛様でもええやないの蘭ちゃん。」
「そうや!小春の言う通りやで!」
『そんなこと言うてもお雛様は一人でええ。』
私だけでええやん。
そんで、隣はユウくんで決まりや。
「……どこにお雛様おんねん」
『ここにおるやろボケ!』
「はぁー?蘭がお雛様?あり得へんやろ」
『……!!』
「ユウくんっ!」
「なんや小春ー?」
『ええよ、小春ちゃん』
「蘭ちゃん……」
「なんやなんや?どうし『うっさい!ユウくんなんかもう知らん!』」
―――ガチャッ、…バタン
「蘭ちゃん行ってもうたわ…。ユウくんのアホ」
『小春まで何やねん』
………ユウくんのアホ…好きなのに……。どうにか上手く伝わらへんかなー…。
小春ちゃんは気ぃ付いてる。だからさっきも反論しようとしてくれた。
でもユウくんは小春ちゃんゾッコンで全然気ぃ付かん。
『はぁー…。』
「何ため息ついとんねん」
『ウヲッ!!…っビックリしたー…』
「そんな脅かすつもりなかったんやけど……すまん」
『あ…うん、大丈夫や』
てか、何でユウくんがここに来たんやろ…ってちゃっかり私の隣座ってるし
「……さっき…」
『ん?』
「さっき、蘭にお雛様はあり得へん言うてすまん」
『………』
「小春に聞いたんや。その…お前が、俺のこと……」
『……!小春ちゃん、言うたん!?』
「いや、その、うっかり喋っちゃったって感じやな」
あちゃー……
(でも、「蘭ちゃん、堪忍な♪」って感じで反省してなさそうや……)
「その…お前がお雛様やったら、お内裏様は俺なんてどや?」
『……は?ユウくん何言うてんの?』
「お前みたいなやつの隣なんて、誰も並びたない思うし…」
『はぁー、お情けで言うてくれてんか。そーかそーか』
「ちっ違うわ!!」
『は?』
なんやユウくんさっきからようわからんことばっかり……
「あぁー!!もう!!その、お前がっ……蘭の隣は、俺しか座れへんねん!!」
『あの、ようわからんけど…それってユウくんもわたしのこと……好きって、ことでええの?』
「さっきからそう言うてるやん!!」
『言うてないわボケ!!全然伝わらんわ!!』
なんやこの男!!あれか、ツンデレか!!その前にホモやなかったんや……よかった…
「俺ら、両想いやったんやなー」
『ずっとホモや思ってたわ』
「そうかー」
『突っ込まないんやな』
「俺小春好きやもん」
『私のことは?』
「あー、うん」
『好きって言うてくれないんやな』
まあ、ええわ。一応ユウくんが好きって思ってくれてるんやし。
END
(なあ、俺ら部室に座って雛人形ならぬ雛人間やろうや。もちろん座布団に座って横並び)
(なんやそれ)
(いいと思うんやけどなー)
――――――
ユウくんがツンデレだったら萌えるけど、何もかもが偽物な件。関西弁が苦手すぎる…