S

□参謀の誕生日
2ページ/2ページ

 
 
いつもより早めに家を出て、学校へ…というより学校のテニスコートへ向かった。


テニスコートに着くと、やはりテニス部が朝練中…


私は柳を見つけ声をかけた。


『おはよっ、柳ー!!』


柳「…蘭か。おはよう」



『幸村くーん!!練習中悪いんだけど、もう柳終わらせてもいい?』


柳「?」


幸「フフッ、いいよ」


『ありがとう☆じゃあ柳、ちょっと話しがあるからついてきてもらってもいい?』


柳「構わないが、着替えるから少し待っててはくれないか?」


『じゃあいつもの木の下にいるね』


柳「ああ、わかった」






私は木に寄りかかりながら座り、柳を待った。
数分後、柳はやってきた。


柳「待たせたな。それで話しとはなんだ?」


そういいながら、私の隣に座る柳。


『…お誕生日おめでとう♪』


柳「覚えていてくれたんだな、ありがとう」


『これプレゼントっ。気に入ってくれるかわからないけど…』


柳「…開けてもいいか?」


いいよと答えると、柳は包装紙を綺麗にはがし、中の箱を開けた。


柳「クシと写真立てか。ありがとう、大切に使わせてもらうよ」


『そう言ってもらえてよかった(微笑)』


 
一安心していると、それまで微笑んでいた柳が急に真剣な顔で私に話しかけてきた。


柳「蘭、誕生日だから…といってはなんだが、1つお願いを聞いてもらえるか?」


『へ?…まあ、私に出来ることなら聞いてあげられるよ』


柳「蘭にしか叶えられない願いごとだ」


何だろう?と首をかしげていると


柳「そろそろ俺のことを【柳】ではなく【蓮二】と呼んでくれないか?」


といった。



柳「蘭は俺の特別な人だ。だから下の名前で呼んでもらいたい」


『……///』


不謹慎かもしれないが、この時柳のことを可愛い…と思ってしまった。


柳「ダメか…?」


『だっ、ダメなんかじゃないよ!!///

……れん、じ///』



慣れない呼び方だったので、照れて下を向いてたら「ありがとう…」という優しい声とともに頭を撫でられた。




その手はとても心地よかった…



END

HAPPY BIRTHDAY
TO.YANAGI (6/4)

 
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ