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□ワカメの誕生日
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昨日まで普通だった先輩達。
でも今日は何かがおかしい…



朝練のときも会話少ねぇし、廊下ですれ違っても無視されるし



俺、何かしましたか?
てか俺、今日誕生日なんスけど



『あーかやっ』



「なんだ?」



唯一、昨日と変わらず普通に話しかけてきてくれるのが、マネージャーであり彼女の蘭だけ。
でも蘭もおかしい。
めでたいこと大好きな奴なのに“おめでとう”って言ってくれねー。



『今日、放課後の部活ないんだってー。幸村部長が言ってた』



「なんで急に…」



『私もわからない……っじゃあそういうことだから♪』



じゃあね、と背を向け走ってく蘭



廊下は走るなー!!って先生に毎日言われてるのにな。



――――



教室に戻って席に座る俺。
本当は次の授業英語だし、サボりたいけど……しょーがねーからでとこっと

そう思いながら、教科書を取るため机の中に手をいれた。



「(…ん?)」



…机の中に手紙が入ってた。
中をみてみると、



―――――


切原 赤也

今日の放課後屋上に来い
来ないと目玉をほじくるぞ


―――――



……なんすか、これ。



てか“目玉をほじくるぞ”って、俺はまっくろくろすけじゃねぇ!!



ていうか誰なんだろ…
俺、呼び出しくらうようなことしたか?



―――――



とりあえず入り口の前まできた。
この扉を開けたら屋上



「(はぁ〜…ダルっ)」



そう思いながら扉を開けた…



丸「おっ、きたな」



切「ブン太先ぱ…」



《パンッ》
《パンッパン》



切「!?!?」



立海R+蘭「お誕生日おめでとう(おめでとうございます)!!!!」



「………え!?!?」



幸「ドッキリ成功だね」



柳「まあ、赤也が驚く確率は95%だったからな」



切 「ちょっ、どーいうことっスか…?!」



『赤也の誕生日をみんなでお祝いしてあげようってことになって♪でも普通じゃ面白くないからって』



そうか、だから今日みんなおかしかったのか



仁「ほれ、赤也。みんなからのプレゼントじゃ」



切「…ありがっ…とうっス…」



比「おやおや」



ジ「泣くなよ赤也」



切「だって俺、マジビビったんスからー!!先輩達に無視されたり、蘭もちょっと変だったし…っ」



真「全く…その程度で泣くなんてたる(幸「真田うるさいよ」……」



幸「感動の涙なんだからいいじゃないか」



丸「それより、早くプレゼントみろぃ♪そーしねぇとケーキ食えねーだろ?」



切「……」



とりあえず綺麗にラッピングされている袋を開けてみる。



切「おっ!!これ、俺が欲しかった格ゲーじゃん!!それと…げっ」



英語の…参考書っていうやつか、これ



真「どうした赤也」



切「へへっ、なんでもないっス!!;……ん?…!!!!ちょっ、何スか!!この“ふえるワカメ”!!」



幸「フフッ、さあね…(微笑)」



『ぶふっ…』
丸「あはははっ!!」



あー、蘭笑ったな?てかブン太先輩は笑いすぎだし。
幸村部長も何考えてんだか…;



幸「別に何も考えてないよ?」



もしかして…



幸「うん、今赤也が考えてること当たってるよ」



心読まれてるー!!



幸「フフッ(黒笑)」



丸「…そろそろケーキ食おうぜー、俺腹減ったんだけど」



仁「…そうじゃな、プレゼントもとりあえず見終わったことじゃし」



『じゃあパーティーだー!!☆』



切「っス!!食いましょう!!!!」



誰も祝ってくれないと思っていた最悪な誕生日は、最高の仲間に祝ってもらえた素敵な誕生日になった。



END

HAPPY BIRTHDAY
TO.KIRIHARA (9/25)

 

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