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□俺様の誕生日
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[\/]→紋舞蘭
【件名】おめでとう☆
【本文】
夜、遅い時間にメールしてごめんね。
どうしても1番にお祝いしたくて…
景吾、お誕生日おめでとう^^
本当は会って、直接おめでとうって言いたかったなー(苦笑)
担当の先生に頼んだんだけど、一時的な帰宅は許されても外泊は許されなかったから夜は会えないみたい…あー残念
景吾、今日は特に学校頑張ってね。
景吾の誕生日だからってファンの子達張り切ってるから(笑)
じゃあおやすみ☆
蘭より
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朝起きたら、恋人の蘭からメールがきてた。
蘭は少し前に、持病が悪化したため入院中だ
俺は蘭に会うため毎日病院に通っている。
だが、平日はほとんど部活だから会えるのは少しだけだ
「(…今日は部活休んで早めに病院行ってみるか)」
そう思いながら学校へ向かった
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「キャー!!跡部様〜!!!!」
「お誕生日おめでとうございますぅ〜!!」
……毎年毎年うるさい
こいつらもよく毎年やってられんな
「ええな〜、景ちゃん人気者やん」
「【景ちゃん】言うな。それに、周りが勝手にキャーキャー言ってるだけだろうが」
「いやいや、それを人気者ってゆーんやで?…そや、俺からもプレゼントやるわ」
「あん?」
忍足は小さな箱を俺に渡した
…一体何が入ってんだ?
「家帰ってから開けてみ、きっと景ちゃん喜ぶで」
微笑みながら言う忍足。
…なんか気持ち悪い。
とりあえず家に帰ったら開けてみることにした
「一応、貰っておく」
そういって俺はその場をあとにした