*唄詩置場*

□唄詩◇◆参◆◇
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◆◇灰色な、俺たち。◇◆

消えて無くなる位の 炎 「君は此処に居ちゃいけない」
「どうして此処はこんなに暗いの?」 君が居るべき場所じゃないからさ。

救うはずの風は殺して 名前の無い君を連れ去った
『黒』に塗れた俺を残して 姿の無い苦しみは舞い降りた

飛べるはず無いけどさぁ 祈るくらい 許されてもいいだろう?
何処に居たって 何処に行ったって 俺を許してくれる場所はない
償えるはず無いけどさぁ 願うくらい 許されてもいいだろう?
本当は居て欲しかったけど 去り行く君を 止めはしないよ。


燃やした昔の小さなアルバム 「君がもう戻らないように」
「どうしてそんな眼で見るの?」 君は俺に、必要ないからさ。

笑うはずの君は泣いたまま 振り向きもせず 風と去った
『白』は君を抱いて飛んだ 今でも俺を苦しめながら。

届くはず無いけどさぁ  「本当は君の心を知ってた」
何処まで行っても 何処までも行っても かすり火だけが 俺を照らす
償えるはず無いけどさぁ 「本当は心から愛してた」
止められなかった罪を悔やむ 去り行く君の後ろ姿に泪、しよう。


救うはずの風は殺して 君の名前と共に去った
灰色な俺たちの間で 声じゃない音と共に去った 
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