*唄詩置場*

□唄詩◇◆七◆◇
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◆◇川の向こう、ゆれるたんぽぽ◇◆

風が  わらっている
  僕を  わらっている
たんぽぽを   ゆらして

  雨が わらっている
  僕を わらっている
はなびらを   散らして


  泥だらけになって  黒にまみれて
赤い下敷き      ただ   さよなら
  告げた別れの数だけ   

 君が わらっている
 ぼくを わらっている
  たくさんの 血を流して

   わたしが わらっている
    ぼくを わらっている
きずをつけて そのままで  いて

   
 君よ  わらっていて
    きっとそこで わらっていて

たんぽぽの  すぐそばで
   
   小さな 花を   揺らして。
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