*唄詩置場*

□唄詩◇◆七◆◇
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◆◇いの、ち。◇◆

真夜中 喧しい音 命運ぶ 白い車
赤いランプをつけて そこどけ 運んでるんだ 俺達は 命を
少女は 一体何を 想ってるだろうか
彼女に繫がれた無数の管が 唯一の 命の証明

明け方 忙しい音 命運ぶ 白いベッド
廊下の人払い そこどけ 運んでるんだ 俺達は 命を
少女は 一体誰を 想ってるだろうか
彼女の口元に当てられた 酸素たちが 唯一の 命の綱


・・・心臓の叫びが聞こえるのですが
  必要なだけ 空気が足りないようです

   肺も悲鳴をあげています
     このままでは腐ってしまうと

  ・・・脳も 聞いてくれてといっています
    しめつける この鉛は  一体何かと

・・・夕暮れ 静かな夕焼け 命を運ぶ 白い雲
穏やかな空の光 こんにちは 運んでるんだ 私達は 命を
少女は 一体何を 想ったろうか
彼女の耳元に立てられた 強い香りが 唯一の 存在していた証拠
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