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□笑顔
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ぐてんぐてんに....手加減なしにぷよ勝負でされてしまったあの子。
もちろん、こっちは手加減していたんだけど......。対等に明るく接してくれた。
明るくて.....楽しくて.....。

プリンプタウンに最近通い詰めのレムレスは、あてもなくふらふらと歩いていた。
誰かお菓子をくばれそうな人はいないかと歩いていると、ふと赤ぷよ帽が目にとまった。

「やぁ!アミティ!!」
「うわっ!はーっ・・レムレスかぁ。おどろいたー。」
「あははは。ごめんごめん。おわびにおかしをどーぞ♪」

レムレスはにっこり笑うとゴソゴソとお菓子を取り出して手のひらにのせる。
それをアミティは満面の笑顔でうけとってほおばった。
その笑顔に・・何故か一瞬ドキッとする。
(そういえば・・いつもこの子笑ってるな・・。なんか・・癒される・・。)
じーっっと真顔で見つめていると、アミティが不思議そうに首をかしげた。
そしてレムレスの顔の前で手をぶんぶん振る。
顔は少し赤くなっていた。

「どうかしたの・・?そんなにじっと見られたら・・恥ずかしいよ///」
「!!・・・あっ・・ごめんごめん。」

言われてやっと我に返って、冷や汗をかきながら謝罪をいれる。
やっと気づいたこの気持。なんでプリンプに行こうと思うのか...。
全てはこの笑顔にあうために。自分を対等に見てくれる、この子に会うために。
レムレスはニッコリ笑うと、アミティにバッジを渡した。

「わー・・。きれーっ・・・。」
「それ、アミティにあげるね。」
「え・・もらっていいの?」

アミティは嬉しそうに、そのキラキラと光る一部ガラスで出来た綺麗なバッジを握る。
彼はこくこくとうなずくと、そのまま優しい声で静かにささやいた。

「僕の学校ではね、自分の一番だいじなバッジを大切な人に渡すんだ。」
「大切な人・・・・?私なんかが・・もらっていいの?」
「僕にとって大切な人は、いつも明るくて少しドジで・・みんなをひっぱっている子。」
「へ〜・・。」

握っていたバッジを光にかざして、色のついたガラスの部分を見つめる。

「とっても笑顔の可愛い・・良い子だよ。」
「レムレスに好きになってもらえるって、その子幸せだねっ。」

その一言にレムレスはキョトン....とした。
普通この場の流れ的に自分だという事に気がつかないのだろうか・・?
くすっ。
レムレスは笑ってしまった。

「えっ?な・・何がおかしいの?」

(ほんとうにこの子は、面白い子だなぁ・・・)
明るくって、楽しくって、まじめな一面もあって、笑っていて・・・みんなの中心に居る。

「アミティ。」
「何?」
「僕とずっと一緒にいてくれる・・?」
「え・・・?」

流石のアミティも気がついたのか、真っ赤になった。
鼓動の音が伝わってきて・・なんとなく場の雰囲気が妙な感じになる。
アミティは真っ赤な顔を下にむけるともじもじしはじめた。

「れ・・レムレスの好きな人って・・/////」
「うん。思ってる通りだと思うよ。」
「・・・//// わ・・私なんかでいいの?」
「アミティだからいいんだよ。」
「でもっ・・。」

顔をあげた瞬間、ぎゅっと抱きしめられた。
トクン.....
心臓が大きく跳ねたのが伝わってくる。

「れ・・レムレス・・/////」
「僕の傍で、笑っていて欲しい。」
「・・・・/////」

きゅっとレムレスの服をつかむ。

「私も...///」
「ん。・・・もう離さないよ?」
「は・・恥ずかしいよぉ・・・/////」

そっと手を離して、顔を見つめ合う。
レムレスは手をそっと握ると、歩き出した。

「家まで送っていくよ。」
「ありがとっ。」


僕に欠けていた
カケラを君がもっていたんだね。

君の笑顔は
僕の宝物。

君が太陽で、笑いかけてくれるなら
僕はひまわりになってその笑顔をおいかけるよ。

やっと出会えた
僕の太陽に

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